2025年1月28日にリリースされたWindows 11の更新プログラムKB5050094を適用したユーザーから、カーソルが頻繁に回転し続ける問題や、エクスプローラーが応答しなくなる不具合が報告されている。特に、カーソルの回転は約30秒ごとに発生し、システムが常に何かを読み込んでいるような状態になるという。

また、エクスプローラーの不具合により、ファイルの保存や開くといった基本的な操作が困難になるケースも見られる。これらの問題は、更新プログラムの適用後に多くのユーザーから指摘されており、Microsoftの対応が待たれる状況である。

Windows 11 KB5050094の更新内容と発生している新たな問題

Windows 11 KB5050094は、オーディオ関連のバグ修正を主な目的としたオプションの更新プログラムである。しかし、このアップデートを適用したユーザーから、カーソルの異常な動作やエクスプローラーの応答停止といった新たな問題が報告されている。

この更新プログラムの目玉であるDACオーディオデバイスの修正は、これまで代替手段を利用するよう推奨されていたユーザーにとって歓迎すべき内容だ。しかし、その一方でカーソルの回転現象やエクスプローラーの不具合が発生しており、これらの問題がオーディオ修正と直接関係しているのかは明らかになっていない。

さらに、この更新ではテキストフィールドを編集する際にカーソルが消える問題の修正も含まれていたが、実際には症状が改善されないどころか、ライトモードのユーザーにも影響が拡大しているとの報告がある。これにより、一部のユーザーは更新を適用しないほうが安全だと判断している。

ユーザー報告による不具合の傾向とその影響

KB5050094適用後に報告されている問題の中でも、特にカーソルの回転現象とエクスプローラーの応答停止は多くのユーザーに影響を与えている。Windows Latestのテストによると、カーソルの回転アイコンは約30秒ごとに表示され、何かをバックグラウンドで読み込んでいるような動作を見せるという。

また、エクスプローラーが動作しなくなるケースでは、特定のフォルダーを開こうとすると応答しなくなる報告がある。これにより、「名前を付けて保存」や「ファイルを開く」などの基本的な操作が困難になり、作業に支障をきたしているユーザーも少なくない。

さらに、オーディオデバイスの認識が不安定になる現象も一部で確認されている。Kodiなどのアプリを使用中にオーディオデバイスが突然消失する問題が発生し、再起動しても改善しない場合があるという。特に、オーディオにこだわるユーザーにとっては深刻な問題となっている。

KB5050094を適用するべきか?今後の対応策

この更新プログラムはオプションであるため、適用するかどうかはユーザーの判断に委ねられる。もし現在の環境で大きな問題が発生しておらず、DACオーディオデバイスの修正を急がない場合は、2月の月例更新(Patch Tuesday)を待つのが賢明だろう。

特に、エクスプローラーの不具合やカーソルの異常動作は、作業効率に大きな影響を与える可能性がある。そのため、業務用途でWindows 11を使用している場合は慎重に判断する必要がある。

なお、Microsoftはこの問題を認識しているとされ、今後の更新で修正される可能性がある。2月の月例アップデートでも類似のバグが残る可能性があるため、最新の情報を注視しながら適用のタイミングを決めるのがよいだろう。

Source:Windows Latest