Morefine G1は、外付けGPU(eGPU)として最上位のGeForce RTX 4090Mを搭載するモデルを展開し、高解像度の映像編集やAI処理、3Dレンダリングに対応する強力な選択肢となる。サイズはわずか14cm×10cm×5.4cmとコンパクトながら、9,728基のCUDAコアとTensorコアを備え、クリエイティブ作業を支える設計だ。

接続面では、USB4対応Type-CポートやデュアルHDMI 2.0、DisplayPort 1.4、OCuLink 1.4iによる最大64Gbpsの帯域幅を確保し、さまざまなデバイスと高速接続が可能。さらに、パフォーマンスを3段階で調整できる冷却モードを搭載し、騒音と発熱のバランスを最適化できる点も特徴的だ。

AliExpressではすでに販売が開始されており、RTX 4060搭載モデルが約750ドル、RTX 4080Mが約1,350ドル、最上位のRTX 4090Mが約1,600ドルで提供されている。高性能と携帯性を両立したこのeGPUが、クリエイターやパワーユーザーにとって新たな選択肢となるか注目だ。

Morefine G1の強み コンパクトながらも圧倒的なパフォーマンス

Morefine G1は、外付けGPU(eGPU)市場において異彩を放つモデルとなっている。RTX 4090Mを搭載した最上位モデルは、9,728基のCUDAコアとTensorコアを搭載し、AI処理や3Dレンダリング、8K映像編集といった負荷の高い作業を快適にこなせる仕様だ。

これほどの高性能を持ちながら、本体のサイズは14cm×10cm×5.4cmと極めてコンパクトで、デスク上のスペースを最小限に抑えられる点も注目されている。

さらに、USB4対応のType-Cポートに加え、OCuLink 1.4iを利用することで最大64Gbpsの帯域幅を確保でき、デスクトップ並みのパフォーマンスを実現できる可能性を秘めている。デュアルHDMI 2.0とDisplayPort 1.4も搭載されており、複数のモニターを接続する用途にも適している点が特徴的だ。

こうした仕様から、Morefine G1は特にクリエイター向けに最適な選択肢のひとつとなるだろう。持ち運びが可能なサイズでありながら、据え置き型のGPUと比較しても遜色ないパワーを発揮する点は、他のeGPUにはない魅力といえる。価格面では最上位モデルが1,600ドルと決して安価ではないが、性能を考慮すると納得のいく設定となっている。

高性能を支える冷却システム 静音性とパワーを両立

高性能なGPUを搭載するMorefine G1は、発熱を抑えながら安定した動作を確保するために、3種類の冷却モードを搭載している。用途に応じてサイレントモード、オートモード、ハイパフォーマンスモードを切り替えることで、騒音と発熱のバランスを調整できるのが特徴だ。

サイレントモードでは最大性能を70%に制限することで、ファンノイズを抑えつつ動作する。この設定は、動画編集や一般的なクリエイティブ作業で快適に使用できるレベルに設計されている。オートモードでは温度に応じて自動でパフォーマンスを調整し、最適なバランスを維持する仕組みとなっている。

ハイパフォーマンスモードでは、最大限のGPU性能を引き出すが、ファンノイズが大きくなり発熱も増加するため、冷却環境が整った場所での使用が推奨される。

これらの冷却システムにより、Morefine G1は長時間の高負荷作業でも安定して動作できる設計となっている。特に、高解像度の映像編集や3Dレンダリングを行うユーザーにとって、パフォーマンスを維持しながら騒音を抑えられる点は大きなメリットとなる。多くの外付けGPUは冷却能力に課題を抱えることが多いが、Morefine G1はその点を克服した製品といえるだろう。

Morefine G1は新たなeGPUのスタンダードとなるか

Morefine G1は、コンパクトなeGPUながらも、デスクトップPCのGPUに匹敵するパフォーマンスを発揮する点が際立っている。これまでのeGPUはサイズが大きく、設置スペースや冷却性能の問題が課題とされてきた。しかし、G1はこの問題を解決し、持ち運び可能な高性能GPUという新たな選択肢を提供している。

価格面では、最上位のRTX 4090Mモデルが約1,600ドルと高価ではあるものの、同クラスのデスクトップ向けGPUと比較すると妥当な範囲に収まっている。特に、USB4やOCuLinkによる高速接続、優れた冷却機構などを考慮すると、性能面でのコストパフォーマンスは高いと言える。

今後、このようなコンパクトかつ高性能なeGPUの需要が高まれば、Morefine G1のような製品が市場のスタンダードとなる可能性もある。特に、ラップトップや省スペースPCを使用しつつ、より高いグラフィック性能を求めるユーザーにとっては、画期的な選択肢となるだろう。

Source:TechRadar