Windows 11のPowerToysに新機能が追加される。今回のアップデートでは、「Run」ユーティリティを利用して企業のSVGロゴを瞬時に検索し、取得できる機能が搭載される予定だ。これにより、従来のGoogle検索を介さずに、デザインや開発作業で必要なロゴを手軽に入手できるようになる。
現在、この機能はMicrosoftの公式GitHubページに「進行中」として掲載されており、具体的な実装方法や操作手順の詳細はまだ明かされていない。しかし、これまでの情報によれば、特定のコマンドを入力することでロゴのSVGコードをコピーし、Web開発やデザイン作業に活用できる可能性がある。
一方で、開発者SameerJS6氏が提供するサードパーティ製プラグインを使用すれば、既にPowerToys RunでロゴのSVGコードを取得することが可能となっている。このプラグインでは、ライトバージョンやダークバージョンの選択、ショートカットキーによるコードコピーなどの機能も備えており、Microsoftの公式実装がこれと類似した動作をするかどうかが注目される。
Microsoftはその他にも、AIを活用したオーディオ抽出機能や「winget」統合機能の開発を進めており、今後のPowerToysの進化に期待が高まる。
PowerToys Runに追加されるSVGロゴ検索機能の仕組み

Microsoftが開発するWindows 11向けのユーティリティツール「PowerToys」に、新たな機能が加わる。今回発表されたのは、「Run」ユーティリティを利用したSVGロゴの検索機能だ。これにより、ユーザーはGoogle検索を介さずに企業の公式ロゴを取得できるようになる。
現時点で公開されている情報によると、この機能はPowerToys Runに組み込まれ、特定のコマンドを入力することで任意の企業のロゴをSVG形式で取得できる。正式なスクリーンショットやインターフェースの詳細は明らかにされていないが、コードをコピーして利用する仕様になる可能性が高い。実際にどのように結果が表示されるのか、また、どの程度の精度でロゴが検索できるのかは今後の開発次第といえる。
開発の進捗状況はMicrosoftの公式GitHubページに掲載されており、現在は「進行中」となっている。これまでPowerToys Runはアプリのクイック起動や検索機能を担ってきたが、今回の機能拡張によって、デザインや開発作業にも活用の幅が広がることが期待される。特にSVGフォーマットはスケーラブルで編集が容易なため、Webデザインやアプリ開発において利便性の高いツールとなるだろう。
既存のサードパーティ製プラグインとの違い
Microsoftの公式機能とは別に、すでに開発者SameerJS6氏が提供するサードパーティ製のプラグインが存在する。このプラグインはPowerToys Runに追加することで、特定のコマンドを入力するだけで企業のロゴのSVGコードを取得できる機能を提供している。
このプラグインにはいくつかの追加機能があり、例えば、ロゴのライトバージョンまたはダークバージョンを選択できる。
また、ショートカットキーを利用して素早くコードをコピーすることも可能だ。ユーザーがAlt + SpaceキーでRunツールを開き、「svgl 企業名」と入力すれば、該当するロゴのSVGコードが表示され、そのままコピーして使用できる。実際にこのプラグインを試したユーザーからは、PayPalのロゴが正常に取得できたという報告もある。
Microsoftの公式機能がこのプラグインとどのように異なるのかは、まだ不明な点が多い。現時点では、公式機能も同様にコードのコピーを前提とした動作をする可能性があるが、より検索の精度が向上する、またはインターフェースが統合されるといった改善点があるかもしれない。
PowerToysはオープンソースで開発が進められているため、ユーザーのフィードバックによって機能がさらに洗練されていくことが期待される。
PowerToysの今後の進化と期待
PowerToysは、Windows 11のユーザー向けに提供される高度なユーティリティ群であり、これまでにも数々の便利な機能が追加されてきた。最近では、ビデオのトランスコーディング機能が実装されるなど、単なるツールセットの枠を超えて多機能化が進んでいる。今回のSVGロゴ検索機能に加え、AIを活用したオーディオ抽出機能や、「winget」統合機能のテストも進行中だ。
特に「winget」統合機能は、Windowsターミナルを使用せずにアプリをインストールできるようにするもので、コマンドラインに慣れていないユーザーにとって大きな利便性向上につながる可能性がある。また、AIを活用した機能の拡張により、音声認識や画像処理といった領域でもPowerToysの活躍が期待される。
現在のPowerToysは、オープンソースプロジェクトとして開発が進められており、ユーザーの要望が反映されやすい環境にある。今回のSVGロゴ検索機能が正式リリースされれば、デザインや開発作業の効率化に貢献するツールとして広く活用されるだろう。Microsoftが今後どのようにPowerToysを進化させていくのか、引き続き注目していきたい。
Source:Windows Latest