レノボは最新のゲーミングデスクトップ「Legion Blade 9000K 2025 AI Genesis Edition」を発表した。搭載するのはIntelのUltra 9 285KとGeForce RTX 5080の最新世代パーツで、360mm液冷システムにより高負荷時の熱管理も強化されている。Wi-Fi 7対応やPCIe 5.0スロット、最大192GBのメモリ拡張など、拡張性も申し分ない。

さらに、AIアシスタント「Xiaotian AI」を搭載し、システム最適化やコンテンツ制作を支援する。価格はUltra 9モデルが23,999元(約3,311ドル)から。最上位モデルのRTX 5090D搭載機の販売時期は未定だが、240Hz OLEDゲーミングモニターも同時発表され、ハイエンドユーザー向けの選択肢が広がっている。

Legion Blade 9000K 2025のスペックを徹底解剖 最新パーツと冷却性能が魅力

レノボの新型ゲーミングPC「Legion Blade 9000K 2025 AI Genesis Edition」は、最新のIntel Ultra 9 285KとGeForce RTX 5080を搭載し、次世代のパフォーマンスを実現している。

Z890チップセット採用のマザーボードを基盤とし、最大192GBのDDR5メモリに対応することで、長期にわたる拡張性を確保。ストレージ面では、1TBのPCIe 4.0 SSDに加えて、もう1基の1TB SSDを備え、大容量データの高速処理にも対応する。

冷却性能にも力が入れられており、360mmのオールインワン液冷システムを搭載。高負荷時でも最大280Wの熱を効率よく排出し、GPUには独立型ブラケットを設けて耐久性を向上させている。加えて、マトリックス温度制御システムと最適化されたエアフロー設計が採用されており、システム全体の安定性を確保する仕様だ。

さらに、Wi-Fi 7や2.5Gbpsの有線LANポートを搭載し、接続性も抜群。リアI/OにはThunderbolt 4やUSB 3.2 Gen2、DisplayPort 2.1など多彩なインターフェースを揃え、ゲーミング用途だけでなくクリエイティブワークにも最適な設計となっている。この仕様を見ても、Legion Blade 9000K 2025は単なるゲーミングPCにとどまらず、プロフェッショナルな用途にも十分対応できるマシンといえる。

AIアシスタント「Xiaotian AI」はゲーム環境をどう変えるのか

Legion Blade 9000K 2025には、レノボ独自のAIアシスタント「Xiaotian AI」が搭載されている。このAIは、システムのパフォーマンス最適化を自動で行い、負荷の高いゲームや動画編集ソフトを使用する際の動作をスムーズにする役割を果たす。具体的には、CPUとGPUの負荷をリアルタイムで解析し、適切な冷却と電力供給を行う機能が備わっており、手動で細かい設定を行わなくても最適な状態を維持できる。

さらに、Xiaotian AIはゲームプレイだけでなく、コンテンツ制作のサポートにも活用可能だ。AIによる文書要約やテキスト翻訳、さらにはコンテンツ生成といった機能が搭載されており、作業の効率化にも寄与する。従来のPCでは別途ソフトウェアを導入しなければならなかった機能を、ハードウェアレベルで提供することで、より直感的な操作が可能となっている。

このようなAIアシスタントの活用が進めば、ゲーミングPCの役割は単なる高性能マシンから、よりスマートな最適化デバイスへと変化する可能性がある。現時点ではどの程度の精度で動作するのか未知数な部分もあるが、今後のソフトウェアアップデートによる進化にも期待したいところだ。

価格と発売情報 ハイエンドゲーミングPC市場の動向を探る

Legion Blade 9000K 2025の価格は、Ultra 9 285KとRTX 5080を搭載した上位モデルが23,999元(約3,311ドル)、Ultra 7 265Kモデルが20,499元(約2,828ドル)と発表されている。RTX 5090Dを搭載した最上位モデルも用意されているが、現在のところ販売は開始されていない。

この価格帯は、ハイエンドゲーミングPC市場において競争力のある設定といえる。近年のゲーミングPC市場は、特にグラフィックカードの価格高騰が影響を与えており、RTX 5000シリーズの登場による今後の価格変動が注目されるポイントだ。また、240Hz OLEDゲーミングモニターの発表もあり、レノボはPC本体と周辺機器を組み合わせたエコシステムの強化を狙っていることが伺える。

発売直後の価格はプロモーションによる割引が適用されることが多く、今後の価格推移も気になるところだ。RTX 5090D搭載モデルの販売時期や詳細スペックが明らかになれば、さらにハイエンドユーザー向けの選択肢が広がる可能性がある。今後の動向をチェックしつつ、最新スペックのPCを求めるユーザーにとって最適な選択肢となるか注目したい。

Source:Gizmochina