ASUSは、最新のIntel Core Ultra(シリーズ2)プロセッサを搭載したコンパクトなミニPC「NUC 15 Pro」を発表した。このデバイスは、AIモデルのトレーニングやデータの可視化など、多様な開発ニーズに対応するよう設計されている。

重量は約0.6kgで、VESAマウントに対応し、持ち運びや設置が容易である。また、MIL-STD 810H規格の複数の耐久性テストをクリアしており、堅牢性も備えている。

NUC 15 Proは、DDR5 6400MHzメモリとIntel Arc GPUを搭載し、高速な処理能力と効率的なマルチタスク性能を提供する。さらに、最新のIntel Wi-Fi 7を採用しており、最大16台のデバイスで同時にストリーミングが可能で、最大46Gbpsのダウンロード速度をサポートする。

Wi-Fi Proximity Sensing機能により、ユーザーの存在を検知し、自動的にデバイスをロックまたはウェイクすることができる。Bluetooth 5.4もサポートしており、最大50Mbpsのデータ転送速度と広範囲な接続範囲を提供する。

セキュリティ面では、Intel vProおよびfTPM 2.0テクノロジーを統合し、企業レベルのデータ保護を提供している。筐体は0.48リットルと非常にコンパクトで、ツールレス設計を採用しており、内部コンポーネントのアップグレードが容易である。

映像出力については、2つのHDMI 2.1ポートとThunderbolt 4ポートを搭載し、最大4台の4Kディスプレイに対応している。また、Power Sync機能により、HDMI CEC経由で接続されたASUSモニターの電源管理を効率化し、省エネルギーに貢献する。

冷却システムには、デュアルヒートパイプ、インテリジェントなサーマル管理、戦略的に配置された排気口を組み合わせた高度な冷却機構を採用し、静音かつ効率的な放熱を実現している。

対応OSは、Windows 11(Home、Pro、IoT)、RedHat Enterprise Linux、Ubuntuとなっており、さまざまなプロフェッショナルおよび企業向けのアプリケーションに適応できる柔軟性を備えている。価格および発売時期の詳細は、後日発表予定である。

超小型ながら高性能 ASUS NUC 15 Proの実力とは

ASUS NUC 15 Proは、わずか0.48リットルのコンパクトな筐体に、Intel Core Ultra(シリーズ2)プロセッサやIntel Arc GPUを搭載した高性能なミニPCである。このサイズながらも、DDR5 6400MHzメモリを搭載し、複数のタスクを同時に処理できるパワーを持つ。特に、映像編集やAIモデルのトレーニング、プログラミングなど、負荷の高い作業にも耐えうるスペックが魅力だ。

冷却機構にも工夫が見られ、デュアルヒートパイプとインテリジェントなサーマル管理により、動作時の発熱を抑えながら静音性を確保している。小型PCでは熱対策が課題となることが多いが、このモデルは戦略的な排気口配置によって放熱効果を最大化している。これにより、長時間の高負荷作業でも安定したパフォーマンスを維持できる。

また、映像出力には2つのHDMI 2.1ポートとThunderbolt 4ポートを搭載し、最大4台の4Kディスプレイに同時接続が可能。多画面環境を必要とするクリエイターや開発者にとって、拡張性の高さは大きな利点となるだろう。一般的なデスクトップPCと遜色ない性能をこのサイズで実現している点が、ASUS NUC 15 Proの最大の強みだ。

Wi-Fi 7とBluetooth 5.4がもたらす次世代の接続環境

ASUS NUC 15 Proは、最新のIntel Wi-Fi 7を採用しており、従来のWi-Fi 6Eと比較して圧倒的な通信速度と安定性を誇る。最大46Gbpsの通信速度に対応し、ストリーミングやクラウドベースの作業環境に最適な設計となっている。特に、低遅延かつ安定した接続が求められるゲーミングやオンライン会議では、Wi-Fi 7の恩恵を大きく受けることができる。

さらに、最大16台のデバイスを同時接続できるため、複数のスマートデバイスを活用する環境にも適している。Wi-Fi Proximity Sensing機能を備え、ユーザーの近接を感知して自動的にロックやスリープ解除を行う仕組みも便利だ。デスク周りに置いておけば、席を離れた際に自動的にセキュリティが強化され、復帰時には即座に作業を再開できる。

Bluetooth 5.4にも対応しており、最大50Mbpsのデータ転送速度を実現。従来のバージョンと比べて接続範囲が広がり、ワイヤレスヘッドセットやキーボード、マウスとの接続もより安定する。特に、Bluetoothオーディオ機器との遅延を抑えた通信が可能となるため、ワイヤレスイヤホンを使用した通話や音楽再生の品質が向上する点も見逃せない。

ツールレス設計でアップグレードも容易なユーザーフレンドリーな設計

ASUS NUC 15 Proは、0.48リットルという極小サイズながら、ツールレスで内部コンポーネントのアップグレードが可能な設計となっている。一般的に、小型PCはメモリやストレージの交換が難しいものが多いが、本機ではスプリング式ヒンジレバーアクションメカニズムを採用し、簡単に内部へアクセスできるようになっている。

これにより、必要に応じてRAMの増設やストレージの換装が可能となり、長期間にわたって快適なパフォーマンスを維持できる。

また、VESAマウントに対応しているため、モニターの背面などに設置してデスクスペースを最大限活用できる点も魅力だ。デスクトップPC並みのスペックを持ちながら、設置の自由度が高いことは、省スペース環境を求めるユーザーにとって大きな利点となる。

セキュリティ面では、Intel vProとfTPM 2.0を統合し、データの暗号化やリモート管理を強化。特に、仕事用として使用する場合、機密情報を保護するためのセキュリティ機能が充実していることは重要なポイントだ。コンパクトながらも拡張性と安全性を両立した設計が、ASUS NUC 15 Proの特徴といえる。

Source:FoneArena