FSPの空冷クーラー「NP5」と「MP7」が登場し、その実力が明らかになった。NP5は静音性が高く、手頃な価格で初心者向けの選択肢として優秀。一方のMP7は、より高い冷却性能を備えるが、取り付けにはやや手間がかかる。

両モデルとも、IntelとAMDの最新ソケットに対応し、メモリとの干渉を最小限に抑えた設計が特徴。NP5は4本、MP7は6本のヒートパイプを採用し、それぞれ異なる冷却性能を持つ。最大TDPテストでは、MP7が283Wを超える熱処理能力を示し、ハイエンドCPUにも対応可能な性能を発揮した。

取り付けに関しては、NP5はファンを外さずに装着できる簡単な構造。一方のMP7は、ネジの位置が分かりにくく専用ドライバーが必要になるが、正しく取り付ければ強力な冷却性能を発揮する。価格はNP5が約28ドル、MP7が約48ドルとコストパフォーマンスにも優れており、手軽な空冷クーラーとして注目の存在だ。

NP5とMP7の冷却性能を徹底検証 最新CPUに対応する実力は本物か

FSPのNP5とMP7は、それぞれ異なるアプローチで冷却性能を確保している。NP5は4本の直接接触型ヒートパイプを採用し、CPUとの熱伝導効率を高めているのが特徴。一方、MP7は6本のヒートパイプを搭載し、大型ヒートシンクとデュアルファン構成によってより強力な熱処理を実現している。

実際のテストでは、Core i7-14700KとCore Ultra 9 285Kの両方で検証され、NP5は最大TDP229W、MP7は283Wを超える冷却能力を示した。これはエントリー向けの空冷クーラーとしては十分な性能であり、多くのユーザーにとって最適な選択肢となる。特にMP7は高負荷時の熱管理に優れ、オーバークロックを行わない限り安定した動作を保証するレベルにある。

ただし、冷却性能の差は環境やケース内のエアフローにも左右される。高性能なシステムファンと組み合わせることで、MP7のポテンシャルを最大限に引き出せるだろう。一方で、NP5はシングルファンで十分な冷却性能を確保しており、小型ケースや静音重視の構成にも適している。どちらのクーラーも価格を考慮すればコストパフォーマンスは高く、エアクーリングの選択肢として有力だ。

取り付けの難易度と設計の違い ユーザーにとっての扱いやすさを比較

FSPのNP5とMP7は、どちらもシンプルなデザインながら、取り付けに関しては明確な違いがある。NP5はファンを外さずに装着できる設計となっており、バックプレートの固定からマウントプレートの設置までスムーズに行える。一方のMP7は、デュアルファン構成のためか、ネジの位置がやや分かりづらく、専用の長いドライバーが付属しているのが特徴だ。

特にMP7では、ヒートシンクの下部にあるネジを締める工程が難しく、初心者にとっては手間がかかるかもしれない。正確な位置を把握しないと、ネジを締めるのに時間がかかるケースもある。しかし、正しく取り付ければ高い冷却性能を発揮するため、取り付けに時間をかける価値はある。

一方、NP5は手軽さを重視した設計になっており、初心者でも迷うことなく装着できる。取り付け時にメモリとの干渉もなく、コンパクトな設計のためケース内のスペースを圧迫しにくいのもメリットだ。これらの違いから、取り付けの簡単さを重視するならNP5、冷却性能を最大化したいならMP7を選ぶのが適切だろう。

コストパフォーマンスと選択のポイント 空冷クーラーとしての最適解

価格面で見ると、NP5は27.99ドル、MP7は47.99ドルと、それぞれ異なるターゲット層を持っている。NP5はエントリー向けの空冷クーラーとして手頃な価格でありながら、静音性と冷却性能を兼ね備えている。一方、MP7は約20ドル高いものの、その分ヒートパイプの本数が増え、冷却性能が向上している点が魅力だ。

どちらのクーラーもARGB対応モデルが用意されているため、見た目を重視するユーザーにとっても選択肢となる。特にMP7はデュアルファン構成のため、視覚的なインパクトもあり、ハイエンドなケースとの相性が良い。ただし、ファンの数が増える分、ノイズレベルも上がるため、静音性を求める場合はNP5が適している。

最終的な選択は、使用するCPUとケースのエアフロー、そして価格とのバランスに依存する。高負荷時の冷却性能を重視するならMP7、手頃な価格と扱いやすさを求めるならNP5が適している。FSPのこの2つの空冷クーラーは、それぞれ異なるニーズに応えられる製品として、多くのユーザーにとって魅力的な選択肢となるだろう。

Source:Tom’s Hardware