ASUSの最新ゲーミングルーターROG Rapture GT-BE98 PROが、Amazonで過去最安値となる$629.99で販売されている。Wi-Fi 7(802.11be)に対応し、クアッドバンド設計による最大30Gbpsの通信速度を実現。ゲームやストリーミング用途に最適なスペックを備えている。

このルーターは、2.6GHz クアッドコアCPUと専用Wi-Fiチップセットを搭載し、安定した高速通信を提供。さらに、デュアル10Gポート、クアッド2.5Gポート、トリプルWANポートを装備し、有線接続の柔軟性も抜群だ。ゲームトラフィックを優先処理するトリプルレベルゲームアクセラレーションや、スマホ向けのモバイルゲームモードなど、ゲーマー向けの独自機能も充実している。

セキュリティ面ではAiProtection Pro(Trend Micro提供)を搭載し、リアルタイムの脅威検出機能を備える。放熱設計やカスタマイズ可能なライティングエフェクトも採用され、性能だけでなくデザイン面でも魅力的な仕上がりとなっている。

Wi-Fi 7対応の真価とは 次世代通信技術がもたらす進化

Wi-Fi 7(802.11be)は、従来のWi-Fi規格と比べて圧倒的な高速通信と低遅延を実現する次世代技術である。ASUS ROG Rapture GT-BE98 PROが採用するこの規格は、最大30Gbpsの通信速度を可能にし、よりスムーズなゲームプレイや4K・8Kストリーミングを実現する。

Wi-Fi 7の最大の特徴は320MHzチャンネルの利用であり、Wi-Fi 6Eの160MHzチャンネルと比べて帯域幅が倍増。これにより、一度に送受信できるデータ量が大幅に向上する。また、4096-QAMに対応することでデータの圧縮率が向上し、同じ電波環境でもより多くの情報を高速で伝送できる。

さらに、Multi-Link Operation(MLO)の導入により、異なる周波数帯を同時に利用可能になった。これにより、2.4GHz・5GHz・6GHzのバンドを組み合わせることで、より安定した接続が実現する。特に、オンラインゲームのようなリアルタイム通信が求められる場面では、この技術が遅延の削減に貢献する。

Wi-Fi 7の導入により、家庭内ネットワークのボトルネックが解消される可能性が高い。複数のデバイスが同時接続する環境でも通信がスムーズになり、次世代のスマートホームやメタバース体験の基盤としても期待されている。ASUS ROG Rapture GT-BE98 PROのようなWi-Fi 7対応ルーターが普及すれば、家庭内のネットワーク環境は大きく進化していくだろう。

有線接続の強化 ゲーミングルーターの進化はLANポートにも現れる

Wi-Fiの高速化が進む中で、有線接続の重要性も依然として高い。ASUS ROG Rapture GT-BE98 PROは、デュアル10Gポートとクアッド2.5Gポートを搭載し、次世代の有線ネットワーク環境にも対応する。特に、オンラインゲームや高負荷なデータ転送を行うユーザーにとって、高速な有線接続は依然として不可欠な要素である。

10Gbpsポートは、一般的な1Gbpsポートと比較して理論上10倍の帯域を確保できる。これにより、大容量のデータ転送が求められるNAS(ネットワークストレージ)や高解像度動画の編集作業においても、高速で安定した通信が可能になる。一方、2.5Gbpsポートも従来のギガビットLANより高速であり、ゲーミングPCや次世代コンソール機を有線接続する際に有利に働く。

また、GT-BE98 PROにはトリプルWANポートが搭載されており、10Gbps WAN、2.5Gbps WAN、USB WAN(4G/5Gモバイルテザリング対応)の3つから選択できる。これにより、光回線やモバイル通信を柔軟に組み合わせ、回線障害時のバックアップ手段を確保することが可能だ。特に、リモートワークやストリーマーにとって、安定したインターネット環境を確保する手段として注目される。

無線の進化が著しい一方で、有線接続の高速化も確実に進んでいる。GT-BE98 PROは、その両方を強化することで、ユーザーのニーズに応えるモデルとなっている。

冷却性能とデザイン ゲーミングルーターの外観と内部構造に迫る

ゲーミングルーターに求められるのは、単なる高性能だけではない。安定した動作を維持するためには、冷却性能が重要となる。ASUS ROG Rapture GT-BE98 PROは、大型ヒートシンク、ヒートプレート、トップベントを採用し、効果的なエアフロー設計を実現している。

ルーターは長時間稼働するデバイスであり、特に高負荷時には熱が蓄積しやすい。GT-BE98 PROは、これを防ぐために専用の冷却システムを搭載し、発熱を抑える構造になっている。特に、高性能Wi-Fiチップセットや2.6GHz クアッドコアCPUは発熱しやすいため、適切な放熱対策が不可欠だ。

また、デザイン面でもROGシリーズらしさが際立っている。GT-BE98 PROには、カスタマイズ可能なライティングエフェクトが搭載されており、Web GUIやASUSルーターアプリから自由に設定可能だ。これにより、ゲーミング環境の一部として視覚的な統一感を演出できる。

ルーターのデザインは、単なる装飾ではなく、冷却性能とも密接に関係している。GT-BE98 PROの放熱構造は、見た目の迫力と機能性を両立させた設計になっており、ゲーマーだけでなく、高速通信を求めるすべてのユーザーに適したモデルといえるだろう。

Source:Neowin