Windows 11のスクリーンショットツールに、ユーザー待望の機能がついに追加された。これまではデフォルトの保存フォルダを変更するために、レジストリを操作する必要があったが、新バージョンでは簡単に保存先を変更できるオプションが導入された。
この新機能は、Windows Insiders向けのプレビュー版で先行リリースされており、今後の正式リリースが期待される。ユーザーはスクリーンショットや録画ファイルを任意のフォルダに自動保存できるようになり、利便性が向上した。
Windows 11のスクリーンショット機能に待望の新機能
Windows 11の標準スクリーンショットツール「Snipping Tool」に、ユーザーが待ち望んでいた新機能が追加された。それは、スクリーンショットや画面録画のデフォルト保存先を変更できるオプションである。これまでは、スクリーンショットの保存先を指定するために、レジストリの設定を変更する必要があったが、公式なツール内での設定が可能となった。
新バージョンでは、保存先フォルダを簡単に変更できるようになり、より使いやすくなった。この機能により、特定のプロジェクトフォルダやクラウドストレージに自動的にスクリーンショットや録画ファイルを保存できるため、作業効率が向上する。特に、日常的に多くのスクリーンショットを扱うユーザーや、整理を重視する人々にとっては大きな利点となるだろう。
この新機能は、現在Windows Insiders向けに提供されているプレビュー版で導入されており、今後の正式リリースが期待されている。
新しいフォルダ設定の方法
Snipping Toolでスクリーンショットや画面録画の保存先を変更する手順は非常に簡単である。まず、Snipping Toolを開き、右上にある「設定」メニューをクリックする。次に、「スクリーンショットの自動保存先」を展開し、「変更」ボタンをクリックすることで、新しい保存先フォルダを選択することができる。
ユーザーは、任意のフォルダを選択できるため、クラウドストレージや外付けハードディスクなどに直接保存することが可能だ。この機能により、スクリーンショットや録画ファイルを簡単に管理し、デバイスのストレージを効率的に使うことができる。
また、この機能は特に作業が複数のプロジェクトにまたがる場合に便利で、プロジェクトごとに保存先を変更することで、ファイルの整理が容易になる。操作方法も直感的であるため、初心者から上級者まで幅広いユーザーにとって使いやすい機能である。
Windows Insiders向けのプレビュー版で先行リリース
この新しいSnipping Toolの機能は、まずWindows Insiders向けのプレビュー版でリリースされた。具体的には、DevチャンネルおよびCanaryチャンネルでバージョン11.2408.13.0以降のSnipping Toolを利用できる。このプレビュー版は、今後のWindows 11正式リリースに先駆けて新機能を試せる機会を提供しているが、あくまで試験的なバージョンであるため、安定性に関しては注意が必要だ。
Insiderプログラムに参加していないユーザーも、バージョンを手動でインストールする方法が提供されている。ユーザーは、特定のサイトで「Microsoft.ScreenSketch_2022.2408.13.0.msixbundle」というファイルをダウンロードし、それを実行することで、最新のSnipping Toolをインストールできる。これにより、Insiderプログラムに参加せずとも、新機能をいち早く試すことが可能である。
ただし、プレビュー版は本リリースよりも不安定な場合があるため、正式リリースまで待つかどうかは各ユーザーの判断に委ねられる。
今後の期待される機能改善
Snipping Toolに新たに追加されたフォルダ変更機能は、スクリーンショットツールの利便性を大幅に向上させたが、今後もさらなる機能改善が期待されている。例えば、今後のアップデートでは、さらに柔軟なカスタマイズオプションや自動保存の詳細設定が追加される可能性がある。
一部のユーザーからは、スクリーンショットや録画ファイルに自動でファイル名を設定する機能や、特定の解像度や形式で保存するオプションの追加を望む声が挙がっている。これにより、さらに効率的なワークフローが実現できるだろう。
また、今後の正式リリースにおいて、パフォーマンスの最適化やバグ修正が進むことで、さらに安定した操作が期待できる。Microsoftは常にユーザーのフィードバックを反映し、ツールの改善を続けているため、今後もこのような進化が続くことは間違いない。