MicrosoftはWindows 11 24H2でのUbisoftゲームの重大な問題を解消し、ゲーマーにとって朗報をもたらした。しかし、解決策は一部に留まり、新たな課題が浮上している。特に「Path of Exile 2」ではCPU使用率が異常に高まり、プレイが困難になる現象が発生中だ。また、Auto HDR機能の不具合も報告され、24H2は期待と不安が交錯する状態である。Microsoftの迅速な対応が求められている。
Ubisoftゲーム問題の背景と完全解決までの道のり
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Windows 11 24H2は、Ubisoftゲームとの互換性問題が解消されたことで注目を集めている。この問題は、2024年11月にMicrosoftが公式に認識したものであり、「Assassin’s Creed」シリーズや「Avatar: Frontiers of Pandora」など、人気タイトルがクラッシュやブルースクリーンを引き起こす事態に陥っていた。
Microsoftは当初、Ubisoftによるパッチ提供を待つ以外に手段がないとしており、対策として問題が発生するゲームをインストールしたユーザーには24H2へのアップデートを制限するという消極的な対応をとった。
最終的に、UbisoftとMicrosoftの協力によりパッチが提供され、問題は解消された。特に、最新のサポートドキュメントでは、Windows 11 23H2でプレイしているユーザーも問題なく24H2にアップデートできるようになったと報告されている。
これはゲーマーにとって大きな進歩であり、ゲームパフォーマンスにおける安定性を取り戻す重要なステップとなった。ただし、今回の遅れた対応は、Microsoftの問題管理能力に疑問を投げかける結果となっている。
Path of Exile 2で浮上した新たな不安材料
Ubisoft問題の解決が進む一方で、「Path of Exile 2」の問題が新たな課題として浮上している。このゲームは24H2環境においてCPU使用率が異常に高くなる現象が確認されており、クラッシュやフリーズが頻発している。
Windows Latestは、Redditやゲームコミュニティでの報告を基に、この問題が24H2のパフォーマンス改善における大きな妨げとなっていると指摘した。特に、CPU使用率が100%に達し、プレイ不可能な状態に陥るケースが多発しているという。
現時点でMicrosoftはこの問題を公式に認識しておらず、対応の遅れがユーザーの不満を高めている。Ubisoftのケースでは迅速なパッチ提供が奏功したものの、「Path of Exile 2」の場合は開発者による修正が急務であると考えられる。Microsoftがこの問題に対してどのようなアプローチを取るのか、ゲーマーたちの注目が集まっている。
Auto HDR機能の不具合とその影響
Windows 11 24H2はゲーム性能の向上を目指しているが、Auto HDR機能の不具合が足かせとなっている。この機能は本来、HDR非対応のゲームを自動的にHDR化する技術だが、一部のゲーム環境で競合を引き起こし、クラッシュやフリーズを誘発していると報告されている。特に、HDR対応のディスプレイを購入しているユーザーにとっては期待を裏切る結果となり、不満の声が広がっている。
この問題に対する回避策として、Auto HDRを無効にしてプレイする手段が提案されているが、本来の機能が活用できない点で根本的な解決とは言えない。
また、23H2へのロールバックも選択肢に挙げられるが、Microsoftの公式サイトでは23H2のISOが配布されておらず、ユーザーにとっては現実的な方法ではない。Microsoftは今後のアップデートでの修正を示唆しているが、実行に移されるまでの間、ゲーマーたちは不安定な環境に耐える必要がある。
Source:Windows Latest