AMDの次世代CPU「Ryzen 9800X3D」が米国の小売店から価格リークされた。商品リストには484ドルから524ドルの価格が示されているが、これらはプレースホルダーの可能性が高い。正式な価格はまだ未発表であり、AMDが10月25日に予定している発表が注目されている。
米国小売店による価格リーク
AMDの次世代CPU「Ryzen 9800X3D」が、米国の小売店によって価格がリークされた。このCPUは、AMDの最新技術「3D V-Cache」を採用し、ゲーミング性能やクリエイティブ用途でのパフォーマンス向上が期待されているモデルである。今回のリークは、いくつかのリーカーによって発見され、注目を集めている。
米国の小売店BLTとTechAmericaが、それぞれ484ドルと524ドルという価格で「Ryzen 9800X3D」をリストアップしている。これらの価格はあくまでプレースホルダーの可能性が高く、正式な価格はまだ未発表である。しかし、Ryzen 7800X3Dが449ドルで発売されたことを考えると、今回のリーク価格がやや高めである点は注目すべきであろう。特に524ドルという価格は、やや不自然な設定であり、正式な発表が待たれるところだ。
AMDは、次世代X3Dシリーズの発表を今週中にも行うと予想されており、価格に関する詳細も明らかになる見込みである。
価格設定はプレースホルダーか、それとも現実か?
リークされた価格がプレースホルダーであるかどうかについては、依然として議論が続いている。過去のケースを振り返ると、初期のリーク価格が実際の発売価格と大きく異なることは珍しくない。特に、今回のように2つの小売店から異なる価格が提示されている場合、これらの価格はあくまで仮のものである可能性が高い。
例えば、BLTが提示した484ドルという価格は、Ryzen 7800X3Dの発売時の価格である449ドルよりもわずかに高い。しかし、TechAmericaが示した524ドルという価格は、やや不自然な設定であり、この値段が最終的な価格となる可能性は低いと考えられる。こうした状況を踏まえ、実際の販売価格はこれらのリーク価格とは異なる可能性が高い。
AMDが正式に発表するまでは、こうした価格設定はあくまで憶測の域を出ないが、性能向上が見込まれることから、多少の値上げはあり得るだろう。
パフォーマンス向上は10%以上か
リークされた情報によれば、Ryzen 9800X3Dは、前世代モデルに比べて10%以上のパフォーマンス向上が期待されている。特に、ゲーミング性能においては、3D V-Cache技術による大幅な改善が見込まれており、よりスムーズで高フレームレートのゲーム体験を提供する可能性が高い。
また、非ゲーミング用途においても、9800X3Dは従来のCPUよりも優れたパフォーマンスを発揮するだろう。例えば、動画編集やレンダリングなどのクリエイティブ作業においても、キャッシュの増加が処理速度を向上させ、作業時間の短縮につながる可能性がある。これにより、ゲーマーのみならず、プロフェッショナルなクリエイター層にも訴求する製品となるだろう。
ただし、こうしたパフォーマンス向上予測はあくまでリーク情報に基づいており、正式な評価は製品発売後に明らかになる見込みである。
公式発表は10月25日予定
AMDは、10月25日に「Ryzen 9800X3D」の正式発表を行うと予想されている。この日は、インテルの「Arrow Lake」デスクトップCPUの発売翌日にあたり、競合製品の動向を睨んだタイミングでの発表となる。発表後すぐに、11月7日に発売が予定されていることもすでに噂されており、まさに秒読み段階に入っている。
この発表において、最も注目されるのはやはり価格と性能だろう。特に価格については、今回のリークで明らかになったように、過去モデルの7800X3Dと比べてどの程度変動するのかが焦点となる。性能面では、10%以上の向上が期待されているが、実際のベンチマーク結果も大いに注目されるだろう。
AMDが正式に発表することで、これまでのリークや噂がどこまで真実であったかが判明するだろう。発表後には、多くのレビューやベンチマークが公開され、次世代CPUの実力が明らかになる見通しだ。