ASUSは、最新のCPUクーラー「ROG Ryujin III 360 ARGB Extreme」を正式に発表した。この新モデルは、Asetek製のGen8 V2ポンプを採用し、冷却効率を大幅に向上させている。また、厚み30mmのファンやカスタマイズ可能なディスプレイを備え、静圧やノイズ低減も強化されている。

ROG Ryujin IIIシリーズに新たな進化

ASUSの「ROG Ryujin III」シリーズに、新たな進化形として「ROG Ryujin III 360 ARGB Extreme」が登場した。従来のRyujin IIIシリーズの優れた冷却性能に加え、さらなる最適化が施された今回のモデルは、ハイエンドユーザーやPCゲーマーにとって魅力的な選択肢となる。

この新モデルでは、冷却性能の向上が最も注目されるポイントであり、より効果的にCPUの温度を管理することができる。特にオーバークロックを多用するゲーマーやクリエイターにとって、安定したパフォーマンスを維持するために重要な役割を果たすだろう。また、静音性にもこだわり、これまでのモデルで指摘されていたノイズ問題にも対応しているとされる。

「ROG Ryujin III 360 ARGB Extreme」は、デザイン面でも大きな進化を遂げており、ARGBライティングを含む視覚的なカスタマイズ要素も豊富である。PCケースの内部をスタイリッシュに演出することが可能であり、見た目と性能の両立を図った製品となっている。

Asetek製Gen8 V2ポンプで冷却性能向上

今回の「ROG Ryujin III 360 ARGB Extreme」に採用されたAsetek製のGen8 V2ポンプは、冷却性能の大幅な向上を実現している。この新ポンプは、従来モデルに比べて流量を向上させ、抵抗を減少させることにより、より効率的な冷却を実現する。これにより、CPU温度の安定性がさらに強化され、長時間の使用や高負荷時にも安定した動作が期待できる。

特に、オーバークロック時やCPUに高負荷がかかる作業においては、このポンプの性能が大きく影響する。高流量で冷却水を循環させることで、CPUからの熱を素早く取り除き、パフォーマンスを最大限に引き出すことができる。また、ポンプ自体のノイズも低減されており、静かな環境での作業にも適している。

これらの性能向上により、冷却ソリューションとしての信頼性がさらに高まり、特にプロフェッショナルな用途においても十分なパフォーマンスを発揮するだろう。

高性能ファンとケーブル管理の最適化

「ROG Ryujin III 360 ARGB Extreme」には、従来よりも厚みのある30mmの高性能ファンが搭載されている。このファンは、静圧の向上により、冷却効率をさらに高めると同時に、全体的なノイズレベルを抑えることができる特徴を持つ。また、これらのファンはデイジーチェーン接続が可能であり、ケーブル管理が大幅に簡素化されている点も大きな進化である。

ファンのパフォーマンスにおいては、特に静音性が求められる場面でその効果が顕著であり、長時間の使用にも耐えうる設計が施されている。また、デイジーチェーン接続により、複数のファンを使用する場合でも、煩雑なケーブル配線を減らすことができ、PC内部の見栄えも向上する。

ケーブル管理が改善されることで、初心者ユーザーにとってもインストールが容易になり、よりシンプルでクリーンな構成を実現することが可能となった。これにより、見た目だけでなく、冷却効率の向上にも貢献している。

カスタマイズ可能なディスプレイ機能強化

「ROG Ryujin III 360 ARGB Extreme」では、ディスプレイ機能にも大幅なアップグレードが施されている。特に、ディスプレイのリフレッシュレートが60Hzに倍増し、解像度も240pから480pへと向上している点が特徴的である。この改良により、より滑らかなアニメーションや多彩なシステム情報の表示が可能となり、ユーザーにとってのカスタマイズ性がさらに高まった。

また、専用ソフトウェアを通じて、ディスプレイに表示される情報やアニメーションを自由に設定することができ、PC内部のステータスをリアルタイムで監視するツールとしても有効である。これにより、オーバークロックの状態や温度管理が視覚的に確認でき、PCパフォーマンスの最適化が図れる。

この新ディスプレイ機能は、ゲーマーやクリエイターにとって、パフォーマンスの確認を視覚的に行うための重要なツールとなるだけでなく、PCビルドの美観をさらに向上させる要素としても注目される。