NVIDIAの次世代グラフィックカード、RTX 5070の仕様がリークされ、注目を集めている。RTX 5070は12GBのVRAMを搭載する可能性が高く、前世代のミッドレンジカードと大差がないことが懸念されている。

リークによると、RTX 5070はGB205というブラックウェルGPUを採用し、CUDAコア数は6,400、192ビットバスのGDDR7メモリを搭載するという。

NVIDIAのブラックウェルGPU詳細リーク

NVIDIAの次世代GPU「ブラックウェル」の構成がリークされた。これにより、RTX 5070がGB205というモデルをベースにすることが判明した。GB205は6,400のCUDAコアを搭載し、PCIe 5.0に対応している。また、電力供給には12V-2×6コネクタを使用する見込みだ。

さらに、RTX 5070にはDisplayPort 2.1aが搭載され、最大80Gbpsのビデオ出力をサポートすることが予測されている。これは、現行のRTX 4000シリーズに欠けていた機能である。また、RTX 5070は672GB/sのメモリ帯域を持つ28Gbps GDDR7メモリを搭載するが、VRAM容量はわずか12GBに留まる見込みだ。この仕様により、NVIDIAの新たなミッドレンジカードは、現行モデルと大きな違いがないように見える。

RTX 5070の発表は2025年のCESで行われると予想されており、正式なスペックはその際に明らかになるだろう。しかし、このリークが正しければ、NVIDIAが次世代ミッドレンジモデルに大幅な性能向上を期待しているゲーマーにとっては少々期待外れな内容となるかもしれない。

RTX 5070のVRAM容量が注目の的に

RTX 5070が搭載すると予測されているVRAM容量は12GBであり、これは現行のミッドレンジカードと同様の容量である。最近のゲームタイトルでは、より大容量のVRAMを必要とする傾向が強まっており、12GBという容量では不十分だとの懸念が広がっている。

特に、最新のAAAタイトルでは、4K解像度やリアルタイムレイトレーシング技術を使用する場合、16GB以上のVRAMが求められるケースが多い。にもかかわらず、NVIDIAはRTX 5070のVRAM容量を増やさない方針を示しているようだ。唯一VRAM容量の拡張が予想されているのは、最上位モデルのRTX 5090のみである。

この決定は、ゲームユーザーやクリエイターにとっては不安材料となる可能性がある。将来的にゲームの要求スペックがさらに上がる中で、NVIDIAがミッドレンジカードでどのように市場のニーズに応えるのかが注目されている。

他モデルとの比較:RTX 5080と5090

RTX 5070がミッドレンジカードとして注目される一方、上位モデルであるRTX 5080およびRTX 5090もリーク情報によりそのスペックが一部明らかとなっている。RTX 5080は、10,752のCUDAコアを搭載し、GDDR7メモリ16GBが採用される見込みだ。このメモリは32Gbpsの転送速度を持ち、1TB/sの帯域幅を提供する。RTX 5080のTDP(消費電力)は400Wに設定されている。

さらに上位モデルのRTX 5090は、24,576のCUDAコアを搭載したGB202チップを使用する。しかし、実際に利用されるコア数は21,760に抑えられる見込みで、これにより13%の削減が行われている。また、RTX 5090には32GBのGDDR7メモリが搭載され、512ビットバスで接続される。総帯域幅は1.4TB/sに達し、消費電力は600Wに設定される見込みである。

このように、RTX 5070は上位モデルに比べてスペックで劣るものの、ミッドレンジ市場で競争力を維持するための重要な位置付けとなっている。

2025年CESでの正式発表を期待

NVIDIAの次世代GPUは、2025年1月に開催されるCESで正式に発表されると予想されている。この発表が近づく中で、RTX 5070を含むブラックウェルGPUシリーズの詳細が明らかになることが期待されている。特に、RTX 5090がどれほどの性能を発揮するのか、またミッドレンジモデルであるRTX 5070が市場でどのような評価を受けるかが焦点となるだろう。

CESは毎年、新技術や最新製品の発表の場として注目されているが、2025年のNVIDIAの発表もその例外ではない。特に、グラフィックカード市場においてはAMDやIntelとの競争が激化しており、NVIDIAがどのような差別化を図るのかが注目される。

リーク情報が正しければ、NVIDIAは大幅な性能向上を図るというよりは、既存の製品ラインを強化する形で新世代のGPUを展開する見込みである。しかし、最終的な仕様は公式発表を待つ必要があり、さらなるサプライズが用意されている可能性も残されている。