Microsoftは、Windows 11のバージョン21H2および22H2のサポートを正式に終了した。これにより、両バージョンを使用している個人および法人ユーザーは、今後のセキュリティアップデートや機能改善を受け取ることができなくなる。

バージョン21H2は完全にサポート対象外となり、バージョン22H2についても、ホームとプロ版においては更新が停止された。企業や教育機関はアップグレードの猶予が与えられているが、早急に新しいバージョンへの移行が推奨されている。

Windows 11バージョン21H2の完全なサポート終了

Microsoftは、Windows 11バージョン21H2のサポートを完全に終了した。この決定により、バージョン21H2を使用している個人および法人ユーザーは、今後セキュリティアップデートや機能改善を受け取ることができなくなる。

Windows 11バージョン21H2は、2021年の後半にリリースされた最初のバージョンであるが、Microsoftのサポートポリシーに基づき、既にサポート期間が終了していた。しかし、今回の発表で法人向けのサポートも終了し、完全にサポート対象外となった。

このバージョンを利用しているユーザーは、今後のセキュリティリスクに直面する可能性が高く、最新バージョンへのアップグレードが強く推奨されている。特に、セキュリティパッチの配布が停止されるため、サイバー攻撃の脅威に対して脆弱になる。

今後、21H2を使用し続けることは非常にリスクが高い選択肢であり、アップデートが提供されている最新バージョンに移行することが最も安全な方法である。

バージョン22H2のホームおよびプロ版サポート終了

Windows 11のバージョン22H2もまた、個人向けに提供されているホーム版およびプロ版のサポートが終了した。これにより、一般消費者向けに提供されていたこれらのエディションは、今後セキュリティアップデートやバグ修正が提供されないこととなる。

バージョン22H2は、2022年にリリースされたが、Microsoftのサポートポリシーに従い、24か月間のサポート期間が設けられていた。この期間が終了し、ユーザーは次のバージョンへ移行する必要がある。特に、セキュリティアップデートの配布が停止することにより、脆弱性の悪用リスクが高まる可能性がある。

ホームおよびプロのエディションに対して強制的なアップデートが今後行われる可能性があるため、アップグレードを先延ばしにすることは推奨されない。Microsoftは、サポート終了間近のユーザーには新しいバージョンへ段階的にアップデートを促すプロセスを開始している。

今後の安定した利用のためには、23H2や24H2への早期アップグレードが重要である。

法人向けサポートは22H2に1年、23H2に2年、24H2に3年の猶予

一方、法人や教育機関向けには、Windows 11バージョン22H2に対して、1年間のサポート期間が残されている。これは、企業や教育機関が安定的に運用を続けるための猶予であり、急なアップグレードの必要性を避けるための措置でもある。

バージョン23H2と24H2に関しては、それぞれ2年および3年のサポートが提供されている。企業や教育機関にとっては、アップグレードのタイミングを計画的に進める余裕があるものの、セキュリティやパフォーマンスの観点からも早期のアップグレードが望ましい。

企業や教育機関では、ITインフラの安定性を保つため、Microsoftのサポートスケジュールに従い、段階的に新しいバージョンへの移行を進めることが重要である。また、バージョン24H2は最も長いサポート期間が提供されるため、長期的な運用を視野に入れた選択肢として有力である。

これにより、企業や教育機関は、今後数年間にわたって安定したセキュリティ環境を維持することが可能となる。

今後のアップグレードの必要性と推奨対策

Windows 11のサポート終了に伴い、アップグレードは不可避な選択となる。特に、21H2や22H2を使用しているユーザーは、セキュリティリスクを回避するため、できるだけ早く新しいバージョンへアップグレードすることが推奨される。

アップグレードに関しては、ハードウェアが公式にサポートされていない場合でも、Microsoftのガイドを利用してアップデートを実行することが可能である。このため、古いPCを使用している場合でも、最新バージョンに移行するための手段が提供されている。

ユーザーは、設定画面から現在のバージョンを確認し、適切なアップグレードを実施することが必要である。セキュリティパッチの停止は、個人情報の漏洩やシステム侵害といった深刻な問題に直結するため、迅速な対応が求められる。

今後も、Windows 11の各バージョンに対するサポート期間を確認し、計画的なアップグレードを行うことが、安定したシステム運用の鍵となる。