Appleは最新のmacOS 15「Sequoia」を正式にリリースした。この新OSは、デスクトップ環境に数多くの新機能をもたらし、iPhoneミラーリングやSafariの改良、AIシステム「Apple Intelligence」による新しいインテリジェンス機能が追加されている。対応するMacモデルも広範囲で、Mシリーズチップを搭載したデバイスでは特に高度な機能が利用可能だ。

インストール手順や新機能の詳細については、この記事で徹底解説する。最新のAppleの進化に触れて、Macをさらにパワーアップさせよう。

macOS Sequoiaのインストール方法と対応モデル

macOS Sequoia(macOS 15)は、Appleの最新デスクトップOSとして無料で提供されているが、すべてのMacモデルが対応しているわけではない。インストール前に、自分のMacがSequoiaに対応しているか確認することが重要である。対応モデルは、2020年以降のMacBook Air、2018年以降のMacBook Pro、2018年以降のMac Mini、2019年以降のiMac、2017年以降のiMac Pro、2019年以降のMac Pro、そして2022年以降のMac Studioである。

インストール手順としては、まずTime MachineやiCloudでのバックアップを推奨する。その後、Appleメニューの「システム設定」から「ソフトウェアアップデート」を選択し、「アップデートを確認」をクリックすることで最新のOSをダウンロードできる。Mシリーズチップ搭載モデルでは、さらに高度な機能が利用可能だが、一部のAI機能はmacOS Sequoia 15.1へのアップデートが必要である。

macOS Sequoiaでは、インストールと初期設定のプロセスがスムーズに行えるよう改善されており、新たなツールや機能を使いこなすことで、日常的な作業がより効率化される。バックアップとアップデートの確認を忘れずに行い、最新の機能を最大限に活用しよう。

新機能紹介:iPhoneミラーリング、Safariのアップデート、ビデオ会議ツール

macOS Sequoiaは、Appleの「Continuity」機能をさらに強化し、iPhoneミラーリングを可能にしている。この機能により、Mac上でiPhoneのホーム画面を表示し、アプリの操作や通知の確認ができる。これにより、iPhoneを手に取らずに、Macのキーボードやトラックパッドを使ってコンテンツを管理することが可能となる。

Safariにも大幅なアップデートが施され、「Highlights」機能を使ってウェブページの重要な情報を自動で抽出し表示することができる。また、「Reader」のデザインも一新され、記事の要約やコンテンツの一覧表示が可能になり、動画コンテンツの視聴もより直感的に行えるようになった。これにより、ユーザーはより集中してコンテンツを楽しむことができる。

ビデオ会議ツールにも改良が加えられ、FaceTimeやZoomでの背景変更やプレゼンタープレビュー機能が追加されている。これにより、ビデオ通話中の背景を個別にカスタマイズしたり、プレゼンテーションの準備がより簡単になった。これらの新機能により、よりスムーズで魅力的なビデオ通話体験を実現している。

AppleのAIシステム「Apple Intelligence」とその活用法

macOS Sequoiaでは、Appleの新しいAIシステム「Apple Intelligence」が搭載され、ユーザーの作業効率を飛躍的に向上させる。これは、M1チップ以降のMacに対応しており、自然言語処理や画像認識など、さまざまなAI技術が集約されている。特に注目すべきは、文章作成や編集を支援する「Writing Tools」で、メールのトーンを自動で変更したり、校正機能で文章の品質を向上させることができる。

「Proofread」機能では、文法のチェックや語句の選定を支援し、AIが提案する修正内容を迅速に取り入れることが可能である。また、「Summarize」機能を使うと、長文を自動的に要約し、リスト形式や箇条書きとして整理することもできる。これにより、時間を節約しながら効率的な情報処理が可能になる。

Apple Intelligenceはまだ進化の途中にあり、さらなる機能追加が予定されている。これからのアップデートで、より高度なAI体験が可能になることが期待されており、ユーザーにとって欠かせない存在となるだろう。

その他の注目機能:ゲームモード、カレンダー、計算機アプリ

macOS Sequoiaには、日常の生産性やエンターテインメント体験を向上させる多彩な新機能が搭載されている。ゲームモードでは、フレームレートの向上やAirPods Proとの連携強化が図られ、オーディオの遅延を最小限に抑えることで、より没入感のあるゲームプレイを実現している。このモードは、特にゲーマーにとって必須の機能といえる。

カレンダーアプリにも改良が加えられ、月表示が見やすくなったほか、リマインダーと統合されることで、予定とタスクの管理が一元化された。視覚的にもわかりやすく整理されており、忙しい日々の中でも予定管理がしやすくなっている。さらに、新たなカラーバリエーションが追加され、ユーザーのカスタマイズ性が向上した。

計算機アプリでは、複数の演算式を一度に入力し、そのまま履歴として残せる新機能が追加された。これにより、より複雑な計算を行う際にも一貫して全体を見渡しながら作業を進められるようになっている。これらの細かな改良点が、macOS Sequoiaをさらに魅力的で使いやすいOSへと進化させている。